Monthly AOR Magazine

No' 62 The Very Best Of Daryl Hall and John Oates


皆さんこんにちは。

グレイテストヒット

 あまりヒット集的なCDは買わないようにしているのですが、店頭で見て思わず「ビージーズ」の2枚組を買ってしまいました。

 「ABCキャンペーン」といって、「アバ」「ビージーズ」「カーペンターズ」の3組のヒット集を集めたアルバムが12月に発売されています。
良い曲は時代を超えますね。

 2001年も様々な出来事がありました。
「ビージーズ」のファルセット・ハーモニーを聴きながら、今年一年を振り返りたいとおもいます。

================== Monthly AOR Magazine [No'62] ==================

The Very Best Of Daryl Hall and John Oates  (2001)

  音楽もファッションも80年代リバイバルと言われて久しいですが、2002年1月2日の深夜には、「ベストヒット・USAリターンズ」が放送されます。もちろん司会は小林克也です。
私は放送開始と同時に見始め、クラスで話の合うヤツがいないほど洋楽に早熟となった自分の、音楽嗜好を決定したような番組です。
コレは見逃せない、と思いましたが残念なことに私の住む地方では放送がありません...

 その番組の新聞広告で、80年代を代表するアルバムが何枚か紹介されていましたがもちろん「ホール&オーツ」も紹介されています。

 「ダリル・ホール」と「ジョン・オーツ」はフィラデルフィアの同じ大学で知り合いました。幼い頃から共にブラックミュージックの魅力にとりつかれていた二人は、セミプロとしてソウルミュージックの聖地フィラデルフィアでミュージシャンの活動を始めました。 

 「ダリル・ホール」と「ジョン・オーツ」はデュオとして1972年にレコードデビューしたのですが、当時は「イーグルス」等を中心とした西海岸系のロック全盛期。「ホール&オーツ」の音楽はR&B色が強くて、ヒットチャートにランクインするようなことはありませんでした。

 1975年にレコード会社をRCAに移籍。
以前よりもロック色を押しだし、「ロックン・ソウル」とも呼ばれる独自のスタイルを探し出しました。その結果、1979年にアルバム「モダン・ポップ」から「ウェイト・フォー・ミー」が大ヒット。
さらに1981年の「キッス・オン・マイ・リスト」の全米No'1へつながったわけです。

では、簡単に曲の説明

1曲目:Private Eyes
1981年発表の全米No'1ヒット。
20年前に買ったLPは今でも時々聴いています。
最近でもソニーのデジカメのCMにも使われました。
「キッス・オン・マイ・リスト」の流れを受け継ぐリズムパターン。彼らの王道パターンですね。
8分刻みのピアノ、リズムマシーンのようなシンプルなバスドラ・スネア・ハイハットのみのドラム。
この曲でドラムを叩いた「ミッキー・カーリー」はその後「ブライアン・アダムス」等と仕事をしています。

2曲目:Kiss On My List
アルバム「モダン・ヴォイス」より。
リズムマシーンと生ドラムとの組み合わせ。
「プライベート・アイズ」よりはドラムがカラフルでタムも多用しています。
つまり、この曲のリズムをシンプルにした結果が「プライベート・アイズ」。

5曲目:Wait For Me
1979年の「モダン・ポップ」より。
間違いなくバラード名曲です。
個人的にはアルバム「Rock'n' Soul Part1」に収録のライブバージョンがとても気に入っています。ダリルのボーカルも最高です。

6曲目:Sara Smile
1975年に全米4位を記録した初期の代表曲。
ストリングスの使い方などに、まだフィラデルフィア・ソウル色が強く残っています。

8曲目:Rich Girl
1977年の全米No'1ヒット。
このころの「ホール&オーツ」の曲は本当にメロディーがシンプルで覚えやすいです。彼らのコンサートでも必ず歌われる定番曲です。
2分22秒というとても短い曲。

14曲目:Out Of Touch
1984年の全米No'1ヒット。
当時ニュー・ヨーク・ヒップ・ホップ界の鬼才と呼ばれた「アーサー・ベイカー」がプロデュース。プロモーションビデオも覚えています。
今聴くとサウンド的に懐かしい部分も多いのですが、ドラムマシンの使い方等に彼ららしい部分を感じます。
ボーカルとギターはしっかりとR&Bです。でも、このざっくりとしたシンセは時代の音でしたね。

 「ホール&オーツ」のベストアルバムとしては、1983年に発表された「Rock'n' Soul Part1」(邦題:フロム・A・トゥ・ONE)があります。
今回ご紹介した「The Very Best Of Daryl Hall and John Oates」でとりあげられている曲はほとんど収録されています。そう考えると、1983年が彼らのピークだったような気がしてなりません。

 リアルタイムで聴いていた音楽がリバイバルヒットするのって、自分がすごく歳をとったように感じます(笑)


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