Monthly AOR Magazine

No' 61 CASINO LIGHTS


皆さんこんにちは。

獅子座流星群

100年に一度ともいわれるほど大規模な流星群を見ることが出来たようですが私は見逃してしまいました。

時々は星空を見上げて、宇宙の広大さを感じてみることもいいですね。
宇宙の時間からすれば、人類の世代なんてほんの一瞬の事だし。

================== Monthly AOR Magazine [No'61] ==================

Casino Lights                    (1982)

  CDを購入するときにHMV等のネットショッピングを利用することが多いのですが、検索していて時々思いがけない発見をすることがあります。
アナログLPで所有していて、「これはCD化されないだろう」と思っていたアルバムが知らない間にCD化されていることがあります。

 1981年の「モントルー・ジャズ・フェスティバル」は、「Casino Lights」というタイトルでライブアルバムとして1982年に発売されました。当然その1982年当時ですからレコードとしてのリリースです。

 このアルバムはトミー・リピューマがプロデュース、レコーディングはアル・シュミットという、好きな人にはたまらないサウンドです。
デビッド・サンボーン・グループ(もちろんベースはマーカス・ミラー)、ロベン・フォード参加のイエロージャケッツ等、ジャズ・フュージョン好きにはもちろん楽しめるアルバムですが、前半の4曲がアル・ジャロウとランディ・クロフォードのボーカル曲となっています。(LPではA面)
そのうち3曲がデュエットですが、これが実に素晴らしいAOR作品となっています。

では、簡単に曲の説明

1曲目:Your precious love
AOR好きの方に是非聞いて欲しい曲です。
二人の息もぴったりで、本当に素晴らしいハーモニーです。

参加ミュージシャン (1曲目から3曲目まで共通)

ドラム    :リッキー・ローソン(イエロージャケッツ)
ベース    :マーカス・ミラー
ギター    :ラリー・カールトン、バジィ・フェイトン
キーボード  :ニール・ラーセン
サックス   :デビッド・サンボーン
コーラス   :ビル・チャンプリン、リチャード・ペイジ 他
パーカッション:レニー・カストロ
ホーン    :ジェリー・ヘイ、ビル・リッケンバッハ、ラリー・ウィリアムス、
        キム・ハッチクラフト、チャック・フィンドレー 他

とてもゆったりとしたグルーブをキープしつつ、これだけゴージャスなアンサンブルを展開できるのも、演奏者自身がとても楽しんでいたからだと思います。ミュージシャン達も若くて勢いのある時期でしたよね。
カールトンのソロ、ちょっと他のギタリストには真似できないでしょう。
コーラスにビル・チャンプリン(現在はシカゴのボーカル)参加というのもAORファンには見逃せません。
CDにはホーンセクションのクレジットがありませんが、LPで確認したところ、やはりジェリー・ヘイ関係でした。皆さんご存じのように、このホーンセクションもAOR常連ですね。

2曲目:Who's right,Who's wrong
これも1曲目と同じ路線。作曲はケニー・ロギンス。
サンボーンのアルトサックスも良く泣いています。
個人的にバジィ・フェイトンのギターに注目。
ギターヒーローとしては注目されることの無い人ですが、本当に職人的なギタープレイを聞かせてくれる人です。
エンディングの1コーラス、マーカスのフレーズのアイデアに脱帽。
(そりゃマイルス・デイビスも欲しがるよ)

4曲目:Imagine
「ジョン・レノン」作のあの曲です。
ランディー・クロフォードが「イエロージャケッツ」をバックに一人で歌っています。
ギターはロベン・フォード。
イエロージャケッツは、ギタリストの「ロベン・フォード」のソロアルバム「ギターに愛を」のレコーディングがきっかけとなって1979年に結成されたグループなのですが、1983年にはそのロベンフォードは脱退しています。
「ギターに愛を」の「マジック・サム」のイントロでのカッティングはちょっと昔のギター小僧(笑)ならきっと耳にしたことはあると思います。

5曲目:Hidaway
デビッド・サンボーン・グループの演奏(もちろんインスト)
で、メンバーは

ドラム    :リッキー・ローソン
ベース    :マーカス・ミラー
ギター    :ロベン・フォード
キーボード  :ニール・ラーセン
パーカッション:レニー・カストロ
ビブラフォン :マイク・マイニエリ
ホーン    :ジェリー・ヘイ、ビル・リッケンバッハ、ラリー・ウィリアムス、
        キム・ハッチクラフト、チャック・フィンドレー他

もちろんサンボーン・グループでのお約束、マーカスのベースソロもたっぷり収録されています。
現在のソロと比較すると、パワーで押し切るようなプレイの連続です。
で、ベースソロに続いてはロベン・フォードのギターソロ。
これはフュージョン名曲です。

私はLPをCDレコーダーでCD化して車の中で良く聞いていたのですが、当然このCDも車の中でよく聞いています。

本当に、この当時のモントルージャズフェスティバルは充実していました。


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