Monthly AOR Magazine

No' 60 England Dan & John Ford Coley / Nighits are forever


皆さんこんにちは。

パーマネント・レコード

 WOWOWで、「キアヌ・リーブス」がまだまだ無名だった頃に主演した、「パーマネント・レコード」という映画を見ました。
同じバンドの友人が自殺してしまい親友の悩みに気付かなかった自分に一度は自棄になった主人公が、友人の残した遺曲を卒業式で演奏しようと奮闘する、といった簡単なストーリーなのですが、思わず引き込まれるように観てしまいました。

 この作品の撮影された1988年はちょうど私も高校3年生、進学校だったので周囲は受験のことで頭がいっぱい。ところが私は音楽漬けの毎日。そんな中で私は理由もなく、ものすごい不安を感じていました。だから「キアヌ・リーブス」演じる主人公の気持ちがすこし懐かしく感じました。
当時のファッション(ハイカットのコンバース、ショート丈のジージャンetc)にも、グッと引き寄せられました。

 ちなみにこの映画のテーマ曲は「J・D・サウザー」が歌っています。
元「クラッシュ」の「J・ストラマー」が音楽を担当し、隠れキャラとして「ルー・リード」も出演しています。
レンタル店で見つけたら、音楽ファンはチェックしてみてはいかがでしょうか。

================== Monthly AOR Magazine [No'60] ==================

England Dan & John Ford Coley / Nights are forever
                        (秋風の恋)           (1976)

 久々にアルバムタイトルで選びました(^^ゞ
(以前より10月に紹介しようと考えていました)

England Dan & John Ford Coleyは、[No'55]で「DR.Heckle and MR.Jive」をご紹介しています。
http://www.8-beat.com/Pages/aor055.html

今回紹介する「Nights are forever」はその3枚前のアルバムです。
ナッシュビルのすぐ隣りにあるヘンダーソンビルでレコーディングされ、参加しているミュージシャンもナッシュビルで活躍するスタジオ・ミュージシャンが中心です。

もともとポップカントリー・デュオを売りとしていた彼らの特徴が、とても良く表れている一枚です。
心温まるメロディー、優しいコーラス、ちょっとのんびりしすぎている気もしますが(笑)

では、簡単に曲の説明

1曲目:I'd really love to see you tonight (秋風の恋)
アルバムタイトル曲。
1976年9月に2週にわたり全米No'2を記録。
耳に残るやさしいメロディーです。

3曲目:Westward wind (そよ風は西へ)
ポップなカントリーテイスト溢れる、彼ららしい佳曲。
ギターアンサンブルが気持ちよいです。

4曲目:Long way home
「僕は自分がいるべき場所に帰るんだ」という内容のバラードです。
故郷にいる彼女の元に帰る気持ちを歌っています。
曲の長さも3分強という、当時のポップミュージックのお手本のようなまとめ方。
だけど、この二人はどうしてこんなに耳に優しい良い声をしているのでしょうか?

5曲目:There'll never be another for me
「ホール&オーツ」風のキャッチーなアレンジ。
ブラスアレンジも良くまとまっていて、シングルカットしてもヒットしたと思います。
ちなみに、イングランド・ダンはサックス奏者。

8曲目:Showboat Gambler
バンジョー、バイオリン、スチールギターと、カントリーテイストいっぱいです。元々彼らの得意な曲調ですね。
これも2分40秒ちょっとの短い曲。(その分、メロディーが耳に残ります)
聞き終わった後に、なんだかほのぼのとしてきました。

11曲目:Everything's gonna be alright (みんな最高)
アルバムのラストはアップテンポなシャッフルノリの曲で締めくくります。
で、やはり3分程度の短い曲です(^_^)

 

AOR系のHP等で、このアルバムを紹介しているところは少ないと思います。
彼らの爽やかなハーモニーは秋のドライブにオススメだと思います。


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