Monthly AOR Magazine

No' 59 Lauren Wood / Lauren Wood


皆さんこんにちは。

Boz Scaggs

 前回から2ヶ月ほど間隔が空いてしまいました。
暑いとなかなか書く気になりませんね。

 「Boz Scaggs」が7年ぶりに新作を発表しました。
しかし これでは...

================== Monthly AOR Magazine [No'59] ==================

Lauren Wood / Lauren Wood (恋のトライアングル)   (1979)

 この人を知っている方はAOR上級者です(^_^)
女性AORシンガー自体が貴重なのですが、シンガーソングライター系というだけではなく、きちんとしたスタジオワークも出来る女性です。

 彼女は「チャンキー、ノビィ&アーニー」として1973年にデビューしましたが、これと言ったヒット作にも恵まれず、心機一転ソロとしてこのアルバムを発表しました。

「チャンキー」名義では、「ニコレット・ラーソン」の名盤「ニコレット」に「あなたのとりこ」という曲を提供したりしています。
http://www.8-beat.com/Pages/aor018.html
他にも「ロビー・デュプリー」、「フィリップ・ベイリー」等のアルバムに彼女の名前(チャンキー)を見ることが出来ます。

 ソロデビュー作となったこのアルバムには、とても豪華なメンバーが参加しています。

主な参加ミュージシャンのご紹介
Drums : Jeff Porcaro , Jimm Keltner , Michael Baird ,etc
Base : Abraham Laboriel , David Hungate
Guitars :Jay Graydon , Steave Lukather , Fred Tackett , Ronnie Montrose ,etc
keyboards : Lauren Wood , Bill Payne , Jai Winding
Background Vocals:Micheal McDonald , Bill Champlin , Pat Simmons , Bobby Kimball , Rosemary Butler ,etc

そう、TOTO、The Doobie brothers、エアプレイ系ミュージシャン大集合です。

では、簡単に曲の説明

1曲目:Please Don't Leave (行かないで)
これぞAOR! といったアレンジ。1979年全米チャートで24位。
ポーカロのドラム、ハンゲイトのベース、エレピのバッキング。そしてデュエットの相手は「マイケル マクドナルド」。
もう何も言うことありません。一聴して気に入りました。

それから、途中に「サンプリングしてくれ!」と言わんばかりのリズムパターン(もちろんドラムとパーカッションだけ)が8小節あります。
ここも是非聴いて欲しい部分です。(サックスソロの後です)

2曲目:Save The Man
「ジェイ・グレイドン」のギターソロがフューチャーされた曲。
通称「ワイヤー・クワイヤー」と呼ばれる、ソロそのものを多重録音でハーモニーをつけるプレイを聴くことが出来ます。

4曲目:Nothin' but a heartache (悲しいハート)
作詞、作曲はマイケル・マクドナルド。もちろん彼はコーラスでも参加。
彼女の低い音域にマッチしたとても良いメロディーです。

5曲目:Gotta Lotta
一転してファンキーなナンバー。
この曲は「ビル・チャンプリン」、「ボビー・キンボール」、「ローズマリー・バトラー」という強力なコーラス隊に注目。
「ローズマリー・バトラー」は元々「ボズ・スキャッグス」のツアーメンバー。

7曲目:Dirty Work
元モントローズの「ロニー・モントローズ」がギターソロを弾いています。
この曲は「スティーリー・ダン」のカバー。
彼らのファースト「Can't Buy a Thrll」に収録されています。
オリジナルはなぜか「デビット・パーマー」が歌っていますね。

 

 彼女名義のソロアルバムではありますが、アルバムの裏ジャケットにはノビィとアーニーの写真が写っています。

 映画「Pretty Woman」のサントラで「FALLEN」という曲が使われたり、2000年にはツアーもしたようで、まだまだがんばっているようです。
http://www.laurenwood.com/
自宅?のスタジオの写真もありますね。


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