皆さんこんにちは。
「Sounds of SMAP」
「Monthly AOR magazine 番外編」として、「Sounds of SMAP」を作ってみました。SMAPのレコーディングには実は凄いミュージシャンが参加している事を紹介するコーナーです。今後少しずつ充実させていきたいです。
http://www.8-beat.com/Pages/SMAP.html
特にFusion好きな方に喜んでもらえるかと(^^)
================== Monthly AOR Magazine [No'56] ==================
Swing out Sister / it's better to travel (1987)
いよいよゴールデンウイークです。
旅行をされる方も多いかと思います。そんな訳で今回はこのアルバム。
またアルバムタイトルで選んでしまいました(^^ゞ
「Swing out Sister」は、ニュー・ウェイヴ・バンドの「マガジン」に在籍したドラムの「マーティン・ジャクソン」が、キーボードの「アンディ・コーネル」とファッション・デザイナーの職に就いていたヴォーカルの「コリーン」と1984年8月に結成されました。
(「マーティン・ジャクソン」は「it's bettre to travel」発表後脱退)
1985年にイギリスでデビューシングル「Blue Mood」を発表しましたが、レコードは1000枚ほどしか売れませんでした。今この「Blue
Mood」を聴き直しましたが、ちょっとデビューシングルとしてはセールス的に難しい曲ですね。
そして1986年、「Breakout」の大ヒットで一気にブレイク(笑)しました。
耳に残る生ブラスによる「リフ」と、歪んでいるようなサウンドのシンセベース。ざっくりとしたシンセブラスとストリングス。そして私が何よりも驚いたのは、明らかに通常よりもピッチの高いスネアドラムのサウンド。
この曲のヒットによって、ドラマーが一斉に「ピッコロスネア」に注目するようになりました。それまで一部のオーケストラパーカッション等でしか使用されていなかった胴の薄い(短い)ピッコロスネアをハイピッチにチューニングし、ドラムセットに組み込み演奏するようになりました。私も一時期この曲のスネアの音をどうしても出したくて、当時一般のスネアよりも高価だったピッコロスネアを購入し、ヘッドをいろいろ取り替えながら(無駄な)努力をした記憶があります。
当然、PAを通さない生音では無理でした(;.;)
では、簡単に曲の説明
1曲目:Breakout
いつ聞いても抜けていますね。
昔はゴージャスなサウンドだと思っていたのですが、現在のサウンドと比較すると、案外チープです(^^)。シンセのストリングスなんて凄く薄いし....しかし、逆に音に立体感が感じられます。
ピッコロスネアとシンセベースのサウンドレンジの違いがこの立体感を強調しているのだと思います。
2曲目:Twilight World (Supeb , Super Mix)
イントロのSEは東京駅ホームでのノイズです。
エレクトリックサウンドとオーケストラサウンドのミックス感が、彼ら独自のサウンドを印象強くしています。
6曲目:Fooled by a smile
「コリーン」はあまり高い声も出ないし、ボーカルのレンジも狭いのですが、この曲では彼女の特徴のある低音が楽しめます。
でも当時の彼女の音程はあまり良くないですね(^^ゞ
10曲目:Breakout(N.A.D. mix)
「Breakout」には数多くのリミックスがあるのですが、このリミックスではよりいっそうシンセベースの「ブリブリ」感がアップしています。
初めて「Breakout」を聴いたとき、ステレオが壊れたかと思いましたよ。
「Swing out Sister」のオリジナルアルバムは、5/23に一斉に再発されます。リマスタリングはされているのかな?この際、中古のアナログ「12インチ」でも買おうか...
1990年に「Sound and Recording Magazine」という雑誌で、「80年代ベスト10アルバム」というような特集がありました。「大貫妙子」がこのアルバムを選んでいたのですが、「昔好きだったアルバムは古くならない」という名言?を残していました。 |