Monthly AOR Magazine

No' 54 SIMPLY RED / STARS


皆さんこんにちは。

STARS

プラネタリウムに行って来ました。
冬の星座を紹介するといったプログラムでしたが、現在発見されている一番遠い「クエーサー」という天体は、100億光年以上も地球から離れているとのこと。
この100億光年という距離がどの位なのかを具体的に解説していましたがあまりにもスケールの大きな話なのと、暗さのために、ついウトウトとしてしまいました(..;)

================== Monthly AOR Magazine [No'54] ==================

Simply Red / STARS                     (1991)

半分はアルバムタイトルで選んでみました(^^)

1984年のメジャーデビュー直後に「ジェームズ・ブラウン」のUKツアーで前座を努めるなど、デビューアルバム発売前からその実力を見せつけてきた「シンプリー・レッド」ですが、最初のアルバムを発表したのが1985年でした。
シングルとして発表された「ホールディング・バック・イヤーズ」(アメリカNo'1)を含むデビューアルバム「ピクチャー・ブック」は、世界的にヒットしました。
1987年発表のセカンドアルバム「メン・アンド・ウーマン」からは「ライト・シング」がスマッシュヒット。この年のグラミー賞で「ミック・ハックネル」は「ベン・E・キング」とデュエットし、大喝采をあびました。

アルバム「STARS」には、当時「シンニード・オコーナー」等との仕事で一躍注目を浴びた「屋敷豪太」がドラマーとして参加しています。当時最先端と言われた彼のグルーブを聞くことができます。
屋敷豪太の参加以前からメンバー交代が行われていた「シンプリー・レッド」ですが、このアルバム以降ますます「ミック・ハックネル主体のユニット」としての形態を強めていきます。
1998年発表の6枚目のアルバム「ブルー」では最後まで残っていたオリジナルメンバーの「フリッツ・マッキンタイヤー」までもバンドから離脱してしまいました。
その結果、現在では「シンプリー・レッド = ミック・ハックネル」となってしまっています。

アルバム参加メンバー

ボーカル   :ミック・ハックネル
キーボード  :フリッツ・マッキンタイヤー、ティム・ケレット
ベース    :ショーン・ウォード
ギター    :ハイター・T・P
ドラム    :屋敷豪太
サックス   :イアン・カークハム

では、簡単に曲の説明

1曲目:Something got me started
アルバムからのファーストシングル。アルバム中で最もスピード感のあるグルーブが聞けます。
「何かが僕の中で生まれた」という印象的な歌詞が耳に残ります。
サビのユニゾンも緊張感があり、曲をタイトに引き締めています。でも曲のグルーブを決めているのはベースラインだと思います。

2曲目:Stars
一聴すると普通のハネた8ビートなのですが、ドラムとパーカションのバックにはシンセでコンガ的なフレーズが刻まれています。
細かいリズムが有機的に絡み合う上で、ピアノのざっくりとしたコードバッキングが曲の印象を深めています。
ギターのリフに、曲名のように満天の星空がイメージされます。

6曲目:For your babies
シンプルなピアノのバッキングで歌い上げる美しいバラード。アルバムの中で、もっとも星空が似合う曲だと私は思います。
途中のアコギの短いソロも曲を引き締めています。
ロマンティックな銘曲です。

「ミック・ハックネル」のボーカルは、ほんのり暖かく、素直で渋い魅力があります。声を張り上げることがソウルフルだと勘違いしているボーカリストが多い最近のシーンのなかにおいては、うらやましくなるような(恵まれた)声の持ち主だと思います。


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