皆さんこんにちは。
「Jackson 5」
年末から「Jackson 5」のリミックスを良く耳にするなあ・・と思っていたのですが、当時のマルチテープが発見されたのですね。
http://www.universal-music.co.jp/polydor/artist/jackson5/index.html
さっそくアナログ盤買ってきました。
================== Monthly AOR Magazine [No'53] ==================
EPO / Vitamin E・P・O (1983)
今回は評価の別れる(笑)、1980年代前半のジャパニーズ・ポップスからです。
ご存じの方もいるかと思いますが、一応私はドラムを叩きます。
で、やっぱり好きなドラマーが沢山いるのですが、日本人では当然のように「村上ポンタ秀一」が好きです。
最近、ポンタ氏のメールマガジンが発行されたので、創刊号から読んでいます。
http://www.mag2.com/ 【まぐまぐ ID:0000054843】
このメールマガジンの中に「これを聴かずに村上を語るなかれ」というコーナーが有ります。
これはポンタ氏が参加した数万曲?ものアルバムの中から本人が特に印象に残っている一枚を紹介しています。
創刊号では「KYLYN LIVE」という、まあ、みなさんも納得の一枚でしたが、先日発行された第2号では、この「Vitamin
E・P・O」が取り上げられていました。
少し驚いたのですが、私も納得できるのでご紹介いたします。
一部転記させていただきます。
> ■これを聴かずに村上を語ることなかれ<2>
> 〜EPO『Vitamin EPO』('83)
> ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
> 村上PONTA秀一が30年近い音楽活動の中で参加したアルバムは本人にも数え切れ
> ません。その数万枚に及ぶ作品の中から、特に意義深かったものを選んで語ります。
> 今回はEPOの『VITAMIN EPO』です。
> ------------------------------------------------------
> 〜EPOさんをとりあげられたのが、ちょっと意外だったんですが、このアルバムは、
> ポンタさんにとってどんなアルバムなんですか?
> 「これって何年だっけ?」
> 〜1983年4月のリリースですね。
> 「そうか。この頃は10コくらいバンドやっていて、スタジオから少し離れつつあった
> 時期だと思う。この年くらいまでいろいろやってきた新しいポップスの中で特別に
> 光っていたね。音楽のつくり方も完全にバンドだったんだ。」
> 〜THE VITAMIN BANDってクレジットされていますね。
> 「歌手がいて、アレンジャーがいて、譜面を与えられて演奏する『お仕事』の対極だ
> った。歌のバッキングという感じでもなく、アーティストのところに集まって、最初
> の音をつくるあたりから、みんなが意見を出し合ってつくっていった。そこが自分に
> とって大きかった。EPOも声が楽器って感じで参加してたよ。」
> 〜だからですかね。サウンドとヴォーカルがよく溶け合っている感じがしますよね。
> 「EPOも最初の頃は憲司(大村)がプロデュースしててサウンドも全然違う内容だった。
> このアルバムは信之(清水)がアレンジャーで、当時のニューヨークフュージョンが気
> 持ちよく混ざっている。この頃は、信之もそういう嗜好だったし、俺もニューヨーク
> フュージョンサウンドのまっただ中にいたから。
> それまでにないサウンドだったと思う。面白い個性を持った新しいポップスの形が
> 日本にも出てきたなっていう感じ。バンド感のあるサウンドとEPOの詞の世界の融合
> を聴いてみてください。(笑)」
ポンタ氏本人も認めているように、この頃のドラムスタイルはニューヨークの黒人ドラマーの影響が強く見受けられます。そんななかでも私は、特に故「ヨギ・ホートン」のドラムスタイルに近いと思います。(上のタムからフィルを回すプレイなんてそっくり!)
このスタイルの発展型が、現在のポンタ氏のスタイルとなっています。
と言うか、このアルバムで歌モノのドラムスタイルが確立したような気もします。
ボーカル :EPO
ドラム :村上秀一、林立夫
ベース :富倉安生
ギター :村松邦男、大村憲司、清水信之
キーボード :清水信之、中村哲、乾裕樹
コーラス :大貫妙子、安部恭弘、宮田茂樹、EPO 他
アレンジ :清水信之
では、簡単に曲の説明
1曲目:Vitamin E・P・O
イントロのブラスからニューヨークフュージョン全開。
ドラムを始めたばかりの高校生の時、「スティーブ・ガッド」命だった私が「歌モノでこんなにシンバル叩いてもいいんだ!」とカルチャーショックを受けた、思い出深い曲。
美味しいオカズが一杯です。
2曲目:土曜の夜はパラダイス
当時の大人気番組「おれたちひょうきん族」のテーマ曲。
5曲目:あなたを奪えない
この曲だけアレンジが大村憲司。
大村氏の特色のあるギターが全面に出ています。ドラムも当時ノリに乗っていた林立夫。
現在では残念ながらドラムを叩くことを辞めてしまっていますが、1996年に松任谷由美が新井由美に名前を変えてコンサートをしたときに、林立夫がドラムを叩いていました。
6曲目:う・ふ・ふ・ふ
今でも春になると良くオンエアされていますね。
これは1983年春の「資生堂」キャンペーンソングでした。
ポンタ氏のタム廻しが堪能できる銘曲です。
最近のドリカムのサポートなんかでは少し手を抜いていますが(^◇^;)、この曲のプレイのテンションは高い!高い!
エンディングの大村憲司のギターソロも絶品
7曲目:Pay day
清水信之のアレンジが光る一曲です。
ギターのカッティングもエレピのバッキングもAORしています。
ドラムはタムのフレーズがオーバーダブされています。
柔らかめのライドシンバルのレガートと、硬めのハイハットの組み合わせがサビのボーカルを盛り上げています。
実はこのアルバムは私も非常に影響を受けています。(おそらくベスト3に入る)
学生時代にウォークマンで聞きながら部室で一人ドラムの練習をしていたところ、後輩のJ君(ギター)が入ってきて、「テクニカル練習ですか?」(少し東北訛)と言われた記憶があります。
本当に、「これを聴かずに村上を語ることなかれ」な一枚です。 |