Weekly AOR Magazine

No' 50 Kenny Loggins / Nightwatch


皆さんこんにちは。

「皆様のおかげです」

この「Weekly AOR Magazine」というメールマガジンを初めて、今回で50号となりました。
毎週決まって発行するわけでもないし、必ずしもAORと呼ばれるアルバムだけをご紹介しているわけでもありませんが、いつの間にか50号となりました。今後も私の気に入ったアルバムを出来るだけご紹介できればと思っています。

これからもよろしくお願いいたします。。

================== Weekly AOR Magazine [No'50] ==================

Kenny Loggins / Nightwatch       (1978)

今まで国内版CDが入手可能なアルバムをご紹介してきましたが、今回の「ケニー・ロギンス」のセカンドアルバムは残念ながら日本版のCDは廃盤となっています。それでもご紹介したい、AORの傑作アルバムだと思います。輸入盤CDで発見したら是非聞いてみてください。

「ロギンス&メッシーナ」解散後、「ケニー・ロギンス」はファースト・ソロ・アルバムとして1977年に「未来への誓い」を発表しました。その勢いに乗って製作されたこのセカンドアルバムは、プロデューサーに「ボブ・ジェームス」を迎え、ニューヨークでレコーディングされています。
私の持っているCDが輸入盤のため、残念ながら参加ミュージシャンは分からないのですが、TOTOのメンバーが参加している事と思われます。「ケニー・ロギンス」の黄金期を象徴するような作品が並んでいます。

ニューヨークでレコーディングされていますが、サウンドは70年代後半のウエストコースト・サウンドです。この時期の「ドゥービー・ブラザース」、「イーグルス」などを想像していただけば分かりやすいと思います。「ドゥービー・ブラザース」の名盤「ミニット・バイ・ミニット」が好きな人は必ず気に入っていただけると思います。もちろん、この爽やかさはドライブにぴったりです(笑)。

では、簡単に曲の説明

2曲目:Easy Driver
シャッフルのロックナンバー。
この曲の路線が3枚目の「ハイ・アドベンチャー」に繋がっています。
ツインギターのソロ(録音は3本)が気持ちよいです。

3曲目:Down'n Dirty
少し重めの曲です。ベースラインに注目です。
サビ前でファルセットになるあたりが彼の歌唱力の幅広さを象徴しています。
ロック・ピアノって格好いいですね。

5曲目:Whenever I call you "Friend"
「スティービー・ニックス」とのデュエットで全米No'1ヒットとなった曲。
作詞は「ケニー・ロギンス」と「メリサ・マンチェスター」。(メリサ・マンチェスターは近々ご紹介予定)
サビのハモリにかぶさる12弦のアコースティック・ギターが最高に気持ちよいです。
ストリングス・アレンジもコーラス・アレンジも超グッド!!
「ボブ・ジェームス」が良い仕事しています。

6曲目:Wait a little While
私のお気に入り。
ラテンタッチなアレンジとなっています。
フルートの良いソロがありますが、「ボブ・ジェームス」プロディースだとやっぱり「デイブ・バレンタイン」かなあ?ベースも凄いラインで動いています。(この音はチャック・レイニー?)

7曲目:What a fool Believes
「ドゥービー・ブラザース」の「マイケル・マクドナルド」との共作。
もちろん「ドゥービー」の名盤「ミニット・バイ・ミニット」にも納められていますが、発表は「ケニー・ロギンス」の方が先。
「ドゥービー・ブラザース」はこの曲で1979年のグラミー賞を受賞。

1980年代に入ると、映画のサントラで「ケニー・ロギンス」の名前をよく目にしました。フットルース、トップ・ガン、等...

最近ほとんど彼の名前を聞かなくなってしまいましたが、2000年4月にディズニーの映画音楽「美女と野獣」等を納めたアルバムを発表しています。
マイペースな活動ですが、もっともっと注目されるべき人だと思います。

※追記:その後オリジナルLPを手に入れたので参加ミュージシャンがわかりました。

ドラム    :Tris Imboden
ベース    :George Hawkins
ギター    :Mike Hamilton
キーボード  :Brian Mann
ホーン    :Vince Denham , Jon Clarke

ゲストギターとして「スティーブ・カーン」が参加しています。(どの曲かは不明)
TOTO関係は参加していませんでした<m(__)m>


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