Weekly AOR Magazine

No' 46 Whitney Houston / Whitney Houston


皆さんこんにちは。

「ライトアップ」

私の家の庭に桜の木があります。
毎年この時期になると、立派な花を咲かせてくれます。

今年は年明けから近くの道路を工事したり、庭を広げたりと桜の木にとってはストレスとなるような事が多かったので、花が咲くか心配しました。

先週からようやく咲き始めました。
桜が咲くと、私の家(親父が)ではこの桜をライトアップします。今年は6日からはじめました。
例年よりも3日ほど遅いそうです。

デジカメで写真を撮ってみましたが、あまり上手く撮れませんでした。
http://www6.shizuokanet.ne.jp/mikihiko/

もちろん期間限定のライトアップです。

================== Weekly AOR Magazine [No'46] ==================

Whitney Houston / Whitney Houston (1985)

映画「ボディー・ガード」以来、イメージが変わってしまったように感じられる「ホイットニー・ヒューストン」のデビューアルバムです。

この人、なんだかあんまり苦労していないような気がします。
叔母さんは「ディオンヌ・ウーウィック」、母親は「シシィ・ヒューストン」(アレサ・フランクリンなどのコーラスでもお馴染みの人)なのです。

幼い頃から母親が音楽監督を務める「教会のコーラス隊」に入り、伝統的なゴスペルのレッスンを受けています。
15歳の時から母親のステージでバックコーラスをしていましたが、17歳から20歳まではトップモデルとして活躍しました。「セブンティーン」誌や「コスモポリタン」誌等の表紙を飾っています。

そんな彼女が21歳の時にアリスタレコードからこのアルバムでデビューしました。
当時のアリスタも彼女のデビューには相当に力を入れていたようで、「ジャーメイン・ジャクソン」とのデュエットが2曲、「テディ・ペンダーグラス」ともデュエットしています。
プロデューサーには、「ナラダ・マイケル・ウォルデン」、「マイケル・マッサー」、「ジャーメイン・ジャクソン」、「カシーフ」の4名。
アレンジャーは「ジーン・ペイジ」、「マイケル・オマーティアン」!!、「グレッグ・フィリンゲインズ」(ご存じクインシー・ジョーンズの右腕)。
さらにエンジニアには「ビル・シェニー」。
参加ミュージシャンも「ネイサン・イースト」、「ポール・ジャクソン・JR」、「ロビー・ブキャナン」、「リチャード・マークス」、「アーニー・ワッツ」、「ダン・ハフ」、「ジョン・ロビンソン」、「スティーブ・ルカサー」etc。
よくもこれだけのメンバーを集めたものです。

このアルバムには現在では他のミュージシャンがカバーしている、スタンダード化した曲が何曲も納められています。

では、簡単に曲の説明

1曲目:How will I now(恋は手さぐり)
「ナラダ・マイケル・ウォルデン」がこの曲だけをプロデュース。
ちなみに「ナラダ・マイケル・ウォルデン」は「ジェフ・ベック」の名盤「ワイアード」でベックを煽りまくった、本来は凄いドラマーです。
サウンドはこの時代特有の音ですが、 特徴あるシンセベースのフレーズと力強いコーラスで、アルバムのオープニングにふさわしい一曲です。
好きなグルーブです。

2曲目:All at once
バラードです。
この曲を聴くと、「ミュージック・フェア」の白いセットを想像してしまいます。関係ないですけどね。

3曲目:Take good care of my heart(やさしくマイ・ハート)
「ジャーメイン・ジャクソン」とのデュエットです。
元々、ジャーメインがアリスタに移籍した第一弾のアルバムに納められ、話題となった曲。
「鈴木聖美&雅之」の「ロンリー・チャップリン」の元となった曲と思われます。だってイントロなんてそのままだし。

4曲目:Greatest love of all
ストリングスをバックに歌い上げるバラード。
結婚式なんかでも使えそうな良い曲です。

9曲目:Saving all my love for you(すべてをあなたに)
腰の抜けそうな甘〜いバラードです。
ちなみに作曲は「ゲリー・ゴフィン」。<「キャロル・キング」の前夫
もはやスタンダードとなっています。インストでカバーされることも多い曲です。
聞き所は「ネイサン・イースト」のベース。これでもか!というくらい「ヤマハBB」のサウンドです。(分かる人には分かるでしょう。特に間奏後のサビ前なんて。)

アルバムジャケットは、白い水着で空を見上げている彼女自身の写真です。
希望と自信に満ちた彼女の表情が、このアルバムでの成功を確信していたような気がします。


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