Weekly AOR Magazine

No' 45 Cobalt Hour / Yumi Arai


皆さんこんにちは。

「花粉症の仲間入り」

ふとしたことに春の訪れが感じられるようになってきました。
私も今年から花粉症の仲間入りをしたようで、薬が切れると大変辛いです。

年度末ということで、皆さんもお忙しいことと思います。私も余裕が無く、なかなかこのメールマガジンを書くことが出来ません。
今回は短いメールですが、季節限定のネタという事でご容赦ください。

================== Weekly AOR Magazine [No'45] ==================

Cobalt Hour / Yumi Arai    (1975)

卒業シーズンということで...
ユーミンがAOR?と思う方もいらっしゃるかと思いますが、このアルバムは「ジェイムス・テイラー」のアルバムに雰囲気が似ていると、私は思います。上質なAORのアルバムだと思います。

今でこそ「苗場プリンス」とか、「巨大なステージセット」等のゴージャスなイメージがあるユーミンですが、この人も70年代からずっと頑張っている人です。
音楽のスタイルは時代によって変化してきましたが、歌詞の内容はあまり変化していない?ような気がします。相変わらず「少し切ない女の子の心情を」歌っています。
これは凄いことだと思います。歌っている本人が40代半ば(1954年生まれ?)という事を考えると、その精神状態の若さには感心してしまいます。

この「コバルト・アワー」は彼女の3枚目のアルバムです。
私の所有している唯一の松任谷(荒井)由美のアルバムでもあります。

実は参加ミュージシャンが素晴らしく、日本の歌モノのバックでは最高クラスのメンバーによってレコーディングされています。

ドラム    :林 立夫
ベース    :細野 晴臣
ギター    :鈴木 茂
キーボード  :松任谷 正隆
パーカッション:斉藤 ノブ
コーラス   :山下 達郎、吉田美奈子、大貫妙子、etc

では、簡単に曲の説明

1曲目:Cobalt Hour
好きです、この細野晴臣のベースライン。サウンドも癖があっていい感じ。
斉藤ノブのパーカッションは昔も今も変わりませんね。
松任谷正隆のフェンダー・ローズ、鈴木茂のスライドギター、林立夫のタイトでファンキーなドラム、うらやましくなるような良いアンサンブルです。
アルバム中で一番気に入っている曲です。

2曲目:卒業写真
この曲を紹介する為に今回は書いたようなものです。
昔はとても嫌いな曲でした(笑)。
今では少し懐かしい気持ちで聞くことが出来るようになりました。
でも、CDを買うまでこんな微妙にハネたリズムとは知りませんでした。

5曲目:ルージュの伝言
実はこの曲のドラムをコピーするためにCDを買ったのです。
今では映画「魔女の宅急便」のテーマ曲としての方が有名かもしれませんね。
達郎氏をはじめ、コーラス隊が頑張っています。
鈴木茂のギターのアイデアは、実は凄いのでは?

8曲目:少しだけ片思い
間奏の吉田美奈子のコーラスに耳を奪われてしまいますが、バンドのアンサンブルとしては学ぶ点が多いです。
短めのイントロ、Aメロ2回、サビ、Aメロ2回、サビ、間奏〜ブレイク、Aメロ2回、サビの繰り返し。
基本型ですよ ^_^;

9曲目:雨のステイション
AORですよ。良いメロディーです。カバーも多いようです。
2回目の「なにもかもにじませている」の前(1分29秒)のベースはミス・トーンだと思うのですが、細野氏のねらいなのでしょうか?
ん〜、難しい。

10曲目:アフリカへ行きたい
「bird」の「空の瞳」という曲に似ていると思うのは私だけでしょうか?
う〜ん、聞き比べてみましたがやっぱり似ています。グルーブもメロディーもアレンジも...

「卒業写真」という曲には様々な想い出のある方も多いと思います。
この曲が懐かしくなった時が、大人になった証拠なのかもしれません。
(もう、戻れないのね)


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