Weekly AOR Magazine

No' 35 England Dan Seals / Stones


皆さんこんにちは。

「歌ってきました」

前回お知らせしたようにゴスペルコーラスの一員として「松坂屋(銀座店)」で歌ってきました。(仕事が休めました)ステージは入り口を入ってすぐ横にあるL字型の階段でした。

まず、参加者の人数に感動。(合計64名参加)
買い物の足を止めて聞いてくれた人達に感動。
そして注目されていることに感動。
さらに人前で歌っている自分に感動。

富士の教室からは私を含めて6名ほどが参加しました。
先生もまさか本当に参加するとは思っていなかったようで、東京・横浜の生徒は黒い服装でしたが、富士の生徒はバラバラの服装でした。
私はクタクタのジーンズに長袖Tシャツ、その上に半袖のシャツ(靴は当然スニーカー)という海に行くのと同じ服装でした。
これは恥ずかしかったぞ。

2ステージ目は2曲目の伴奏が終わると、そのまま歌いながら店の前に出てしばらく外で歌っていました。当然歩道を歩く人達がたちまち集まってきました。
こいつは気持ちよかった。

今度はクリスマスシーズンに松坂屋(銀座&横浜店)で歌うことが決まりました。平日は無理ですが、都合がつけば是非とも参加したいと思います。(今度は服装を合わせてね)

================== Weekly AOR Magazine [No'35] ==================

England Dan Seals / Stones       (1980) 

今週から11月いっぱいまでAORのマイナー名盤を紹介したいと思います。
興味のない人には全くおもしろくないかもしれません(笑)。
でも、秋が深まるにつれてこのようなボーカルアルバムがしっくりときます。
(もちろん12月はクリスマスアルバム特集)

「イングランド・ダン・シールズ」のソロデビュー作です。
といっても新人のデビューではなく、「イングランド・ダン&ジョン・フォード・コーリー」というデュオで15年に渡り活動してきました。1976年には「I'd Really love to se you tonight」(邦題:秋風の恋)で全米2位をマークしています。
彼らは一般的にはポップ・カントリー系のデュオと認識されています。アコースティックでナイーブなサウンド、暖かみのあるハーモニーを得意としているようです。(私はまだ聞いたことがありません)

彼らはアルバム制作にナッシュビルのスタジオミュージシャンを起用し、ソウルフルなリズムアプローチを行っていました。また、ストリングスも導入し、他のカントリー系のアーティストとは一線を画していました。そんな二人はごく自然にAORに接近していったようです。

こうして1979年には「Dr.ヘッケル&Mr.ジャイブ」が制作されました。
このアルバムのレコーディングはロスで行われ「TOTO」のメンバーや当時「クルセイダース」のメンバーだった「ラリー・カールトン」、「ウィルトン・フェルダー」等が参加しています。
「トッド・ラングレン」の名曲「 Love the answer」のカバーでトップ10入りしています。

このアルバム発表後彼らは解散しています。
「ジョン・フォード・コーリー」がバハイ教の宣教師になりたかったこと等、複雑な原因があるようです。

その後1980年に今回ご紹介する「ストーンズ」でソロデビューしました。
当時はレコード会社にも注目されていたらしく、参加ミュージシャンも豪華です。
ギタリストだけで11人!!。4人もギタリストが参加している曲もあります。
「デビッド・フォスター」を始め全員が当時若手の勢いのあったミュージシャンばかりです。

ジャケット写真は左後ろを振り返った写真ですが、この人「スーパーマリオ」に似ています。ひげ面の中年のおっさんの写真なので、間違ってもジャケット買いはしませんね(笑)。
9月29日にCD化されたばかりで、今月の「レコードコレクター」でも紹介されています。ちなみに今月号は「AOR特集」です。(情報提供:影嶋氏 Thanks!)

では、簡単に曲の説明

2曲目:Late at night
アコースティックギターとブラシのドラムだけをバックに歌っています。
当然ですがこの人歌うまいです。

3曲目:Love me like the last time (昨日に帰りたい)
私の一押しの曲です。シングルカットされても良かったと思います。
メロディー良し、アレンジ良し、ボーカル良しでじっくりと聞けます。
キーボードは「デビッド・フォスター」、リードギターに「スティーブ・ルカサー」と当時の最高のアレンジです。「マイケル・マクドナルド」が歌っても似合いそうです。

5曲目:How do I survive (この恋に破れたら)
この曲を聴いた時点で個人的にこのアルバムは「当たり」。もろ「エアプレイ」な曲です。(わかる人には伝わるかな?)
「エド・グリーン」のドラム、「ネイザン・イースト」のベース、「ポール・ジャクソンJr」のカッティングギター、いい組み合わせですね。途中のハモンド・オルガンが非常に効果的です。
この曲の作曲者「ポール・ブリス」はイギリスのライターですが、最近では「セリーヌ・ディオン」(長期休養に入りますね)にも曲を提供しています。
ネイザンのベースは当時彼のメインベースだった「ヤマハ BB」の懐かしいサウンドです。このベース素晴らしく電気的な音がします。「ルイス・ジョンソン」も当時BBを愛用していました。
私のとても好きなベースです。(ジミー・ハスリックも使っていましたね)

7曲目:you could've been the one (一人にさせないで)
「シルバー」のリーダー「ジョン・パドロフ」の作曲。
シンプルなアレンジですが、どこか「シカゴ」の曲に近い感じがします。コーラスが似ているのかなあ。

8曲目:Take you home
もともとこの人はこういったアコースティックな曲が得意なのだろうと思わせるハート・ウォーム(笑)な曲です。深まる秋にぴったりの一曲です。

10曲目:Lullaby
アコースティックギターとストリングスをバックにしっとりとアルバム最後を締めくくります。

現在は完全にカントリー界に腰を据えている彼ですが、もう一度このようなポップなアルバムを出して欲しいと思います。

このアルバムは偶然手にした一枚ですが、こんな私好みの一枚に出会える時があるのでCDの購入量は全く減りません(笑)。

指名して申し訳ないけど、まっちゃんにオススメだと思うよ。


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