Weekly AOR Magazine

No' 34 Johnny Mathis & Deniece Williams / That's what friends are for


皆さんこんにちは。

「大銀座まつり」

一部の方はご存じのように、私は「ゴスペル」のスクールに通っています。
同じ先生が東京、横浜、富士と教室を持っているのですが、今回合同で人前で歌うことになりました。

10月16日の土曜日 18時から、場所は銀座松坂屋前らしいです。(よく聞いて来なかった)
しかも2ステージです。(持ち歌が少ないだけ)

10月10日〜17日まで「大銀座まつり」が開催されています。
16日の土曜日は「サタデー・プロムナード」ということで、「音と光のパレード」をテーマに数々の行事が行われるようです。
http://www.ginza.co.jp/

富士からだと距離も有るので参加者は少ないと思いますが、それでも東京、横浜から合わせて50名以上が参加するようです。興味のある方は足を運んでみたらいかがでしょうか。

残念ながら私は出勤日です (T.T)
休みが取れれば参加したいのですが(としっかりアピールしてます)

================== Weekly AOR Magazine [No'34] ==================

Johnny Mathis & Deniece Williams / That's what friends are for  (1978)
                            (邦題:琥珀色のハーモニー)

今回は秋の夜長にマッチする、とてもSweetな一枚を・・・
デュエットの名盤です。超オススメ。
でもジャケットはかなり濃いです。
(Johnnyは髪の毛の多かった頃の「黒沢年男」そっくりだ)

まず「デニース・ウィリアムス」と聞くと映画「フット・ルース」のサントラから「レッツ・ヒア・ボーイ」がヒットしたことを思い出す人も多いかと思います。

しかしそんな彼女は1972年から75年にかけて「スティービー・ワンダー」のバックアップグループ「ワンダー・ラブ」のメンバーとして活躍していました。
彼女は60年代後半にレコードデビューしていましたが、「ロバータ・フラック」や「ミニー・リパートン」、「ウェザー・リポート」などのバックアップシンガーとしての方が有名となりました。

そんな彼女が正式にソロ活動を始めたのが75年でした。彼女は「アース・ウインド・アンド・ファイヤー」の「モーリス・ホワイト」にデモテープを送り、これを気に入ったモーリス先生が自分たちの「カリンバ・プロダクション」に迎え入れました。
さらにCBSとの契約までバックアップし、「エモーションズ」に続くカリンバ2号のアーティストとなりました。78年には「アース・ウインド・アンド・ファイヤー」のナショナルツアーにも同行しています。

一方の「ジョニー・マティス」は、「バーバラ・ストライザンド」や、「アンディ・ウィリアムス」等のような「アメリカンスタンダード・シンガー」に分類されると思います。1957年には「Chance Are」というソフィスケートされたボーカルナンバーで一世を風靡しました。

時代に左右されるヒットチャートにおいては、70年代には彼のようなスタイルはあまり注目されなくなってしまいました。その為円熟期を迎えた彼にはヒット曲対策が必要となってきました。そこで今まで避けていた黒人独特のR&Bカラーをアピールする事となりました。そんなときカリンバから「デニース」を迎え、ジョニーのソロアルバム用にレコーディングされた「涙のデュエット」が見事全米No'1を獲得しました。
これに気をよくしたジョニーが再びデニースを迎えて作ったのがこのアルバムです。

参加ミュージシャンも豪華です。
「スティービー・ワンダー」、ドラム「エド・グリーン」、ベース「リー・スクラー」ギター「デビッド・T・ウォーカー」「リー・リトナー」「スティーブ・ルカサー」、サックス「アーニー・ワッツ」、等の名前がざっと目に付きます。
サウンドは「ジョニー・マティス」寄りのゴージャスなストリングスの入ったアレンジとなっています、

では、簡単に曲の説明

1曲目:You're all I need to get by
アルバムからのファーストシングルでR&Bチャートで10位をマークしました。
名コンビ「アシュフォード&シンプソン」の書いた曲。他に「マービン・ゲイ&タミー・ティレル」や「アレサ・フランクリン」もカバーしています。

2曲目:Until you come back to me(that's what I'm gonna do)
「アレサ・フランクリン」のヒットでもおなじみの「スティービー・ワンダー」の曲ですね。
うーん、スウィートですねえ・・・
なんといってもバックのフレンチホルンの優雅なこと。
曲別のクレジットがないので確かではないのですが、たぶんこのドラムはこの後「ジャーニー」に加入することになる「マイク・ベアード」。

3曲目:You're a special part of my life
お決まりのデュエットバラードです。デニースのコーラスが気持ちいいです。ギターは「デビッド・T・ウォーカー」でしょうね。デニースは発音がよいと思います。(発声といった方が正確でしょうか)

6曲目:Heaven must have for you
モータウンの「エルジンズ」がヒットさせた曲。
最近ではあまり耳にすることが少なくなったタイプのR&Bのデュエット。

7曲目:Just the way you are (素顔のままで)
「ビリー・ジョエル」の名曲ですね。
途中のハーモニカ・ソロはもちろん「スティービー・ワンダー」。
ジョニーのボーカルが冴えわたっています。アレンジも比較的オリジナルに近いです。

8曲目:That's what friends are for
デニースのファーストソロアルバムに収録されていたアップテンポの曲。この曲の主役はデニース。
ストリングスが「フィリー・ソウル」しています。

とてもロマンティックな気分の味わえる一枚です。
アルバムを通してゆったりと聞いてください。


<- back to Weekly AOR magazine