Weekly AOR Magazine

No' 27 The Doobie Brothers / Minute by minute


皆さんこんにちは。

「虹を見たかい?」

24日の土曜日の早朝、海に向かうためにいつものように東名を西に向かって走っていました。
静岡インターを過ぎたところで大きな虹を見ました。
完璧な形をした大きな虹です。でも虹の真下は土砂降りでした。

結局その朝は3回も連続して虹を見ました。20分くらいの間に虹と土砂降りの繰り返しでした。
朝焼けの中で神秘的な虹を見ることが出来ました。

これは何かよいことの前触れかと思いましたが、何事も起こりませんでした。
波もそれほどなかったし・・・

虹を見たのは何年ぶりだったのだろう?

================== Weekly AOR Magazine [No'27] ==================

The Doobie Brothers / Minute by minute  (1978) 

夏のAOR名盤です。

1978年のグラミー賞で4部門独占した「What a fool bileaves」を含む後期ドゥービーの代表作です。
1976年に、「スティーリー・ダン」でギターの「ジェフ・バクスター」と同僚だった「マイケル・マクドナルド」(キーボード)が参加してからをドゥービーの後期と呼べると思います。
サザン系R&Bとロックンロール主体のサウンドから都会的なAORサウンドへ大きな変化を遂げたドゥービーはこのアルバムで絶頂期を迎えます。

当時ファンの間でも賛否両論渦が巻いたようですが当然メンバーの間でも意見が分かれたようです。
ドゥービーのベストアルバムはVol.1,Vol.2の2枚がレコードでリリースされていますが、「マイケル・マクドナルド」時代が中心のVol.2はCD化されていないようです。
これはドゥービー側の意向によるものといわれています。
現在ではドイツで企画されたベスト盤がオリジナルレーベルから発売されています。

 (注:その後調べたところ,2in1のパッケージで再発されていました。これはお得ですよね)

さて、名盤「Minute by minute」のご紹介です。
夏のドライブに、もちろんビーチで、”ゴキゲン”なアルバムです。

1曲目:Here to love you
イントロのマイケル・マクドナルドのアコースティックピアノ、彼のハスキーなボーカル。アルバムの印象を決定的な物にする1曲です。
複雑に絡み合うリズムとコーラス。ドゥービーらしくない(笑)よい曲です。

2曲目:What a fool believes
グラミー賞4部門受賞の70年代を代表する名曲です。
「ケニー・ロギンス」のソロアルバムで先に披露されていましたが、ドゥービーのバージョンの方が落ち着いたアレンジになっています。
なんと、ギターがほとんど聞こえません。キーボードとコーラス、ストリングス主体のアレンジです。これではメンバーと仲が悪くなるわけです。個人的にとても好きな曲です。
「アレサ・フランクリン」もカバーしています。(こちらはクインシー・ジョーンズのアレンジ)

3曲目:Minute by Minute
アルバムタイトル曲です。
イントロのフェンダー・ローズからAORしています。適度に力の抜けたボーカルが素敵です(笑)。
暑い夏の午後に日陰で聞くのが似合いそうな曲です。

4曲目:Dependin'on you
やっとロックンロールです。こんなバンドやりたいなあ。
あ、私事で関係ありませんが、ソウルバンドに加入するかもしれません。先日「スティービー・ワンダー」と「タワー・オブ・パワー」でセッションしてきました。バリトンサックスが強烈でした。

7曲目:Sweet Feelin
以前ご紹介した「ニコレット・ラーセン」と「パトリック・シモンズ」のデュエットです。
いかにもウエストコーストな感じの短い曲です(2分40秒)

8曲目:Steamer lane breakdown
インストです。
ギター、バイオリン、バンジョー、ブルースハープのいかにも・・といった曲です。
キメのフレーズもいい感じです。

10曲目:How do the survive?
アルバムのラストは再びマクドナルドのボーカルです。ツインドラムです。
スケールの大きな曲です、ドゥービーにしては珍しいベースラインです。

気付かなかったのですが、プロデュースは「テッド・テンプルマン」でした。仕事してまっせ。
それと「ローズ・マリー・バトラー」がコーラスで参加しています。(懐かしい)

一時期「矢沢永吉」が「ドゥービー」のメンバーとレコーディングやツアーをやっていましたが最近はどうなんでしょう?
昨年の年末に、BSの番組で「永井美奈子」とおでん屋で対談していましたが、すっかり普通のおっさんとなっていました。「日本の将来をみんなでもっと考えよう」とか言うことを熱く語っていました。

そのうち政治家にでもなるのかなあ。


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