Weekly AOR Magazine

No' 25 Bill Champlin / Single


皆さんこんにちは。

暑中お見舞い申し上げます。
むしむし暑い日が続きますが、皆さん体調はいかがでしょうか?
私は窓を全開にしたまま寝てしまい、のどが痛いです。
週末までには体調を戻したいと思います。

しかもまた、今月末には富士登山も控えていることだし。

================== Weekly AOR Magazine [No'25] ==================

Bill Champlin / Single     (邦題:独身貴族)     (1978)

前回「しばらく夏のサウンドをご紹介する予定です。」と書きましたので・・

ビル・チャンプリン。現「シカゴ」のボーカルです。
これは彼のソロデビューアルバムです。
以前から彼のことはいつかご紹介しますと宣言していたので・・

60年代半ばに「シスコの伝説」と呼ばれている「サンズ・オブ・チャンプリン」でシーンにデビューした彼は、ウエストコーストでは特に高い評価を得ていました。
当時の「フラワー・ムーブメント」のなかで、彼らはグレイトフル・デッドやジェファーソン・エアプエインと共に次第にフィルモアの常連となりました。
そういった意味では60年代の象徴的な「共通意識」をもって生き抜いてきた紛れもなく生粋のサンフラシカン・グループであったといえます。

1977年に結成以来12年の演奏活動に終止符を打った「サンズ・オブ・チャンプリン」ですが、ビル・チャンプリンはそれ以前からバックボーカルとしてセッション活動を始めていました。
特に「デビッド・フォスター」や、「ジェイ・グレイドン」関係のアルバムで彼の名前をよく目にします。

このソロデビューアルバムは当時旬の西海岸系のミュージシャンが多数参加しています。

ドラム :ジェフ・ポーカロ、ラリー・トルバート、ダリス・マックスウェル
ベース :デビッド・ハンゲイド、デビッド・シールド
ギター :レイ・パーカー・ジュニア、ジェイ・グレイドン
キーボード :デビッド・フォスター、デビッド・ペイチ
コーラス :ボビー・キンボール(!!)、マイケル・マクドナルド、ダリル・ホール
シンセサイザー:ジェイ・グレイドン、スティーブ・ポーカロ
ホーンアレンジ:ジェリー・ヘイ
ストリングスアレンジ:マーティー・ペイチ

どうです、このメンバーを見てサウンドがだいたい想像できると思います。
ただのボーカリストのデビューアルバムではありません。
彼の最高傑作であり、もちろんAORの名作です。

簡単に曲の紹介をします。

1曲目:What goods is Love
ジェイ・グレイドンのギターがイントロから炸裂しています。アルバムで一番気に入っている曲です。
どうしてこんなに勢いのある演奏が出来るのでしょうか。ボーカルとコーラスの絡みも絶妙です。
でも、ジェイのギターが最高!!
文句無しにオススメの一曲です。

2曲目:I don't want you anymore
どうしてこんなにベースがぶりぶりしているのでしょうか?
レイ・パーカー・ジュニアのカッティングが気持ちいいです。

5曲目:Fly with me
ちょっと「Earth ,Wind & Fire」みたいな曲。ジェリー・ヘイのホーンが大活躍。

6曲目:Love is forever
このベースはハンゲイドでしょうか>片野さん、倉島くん。
かなり好きなベースラインです。

9曲目:Keys to the kingdom
このドラマティックなイントロはデビッド・フォスター以外出来ません(笑)。
かなり「TOTO」な一曲です。

車でドライブするのに最適な一枚です。
Sonyのナイスプライスシリーズなので1800円ちょっとです。
これはだまされたと思って買ってみてください。(あとで文句言わないでね)

ヘッドフォンで聴いてみるとこんなにベースがぶりぶりしていたのね。

来週は杉山くんからのリクエストで「ラリー・カールトン」のギターが堪能できる一枚をご紹介する予定です。


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