Weekly AOR Magazine

No' 24 Earth,Wind & Fire / I AM


皆さんこんにちは。

CDを1200枚収納できる棚を買いました。
東急の通販で買ったのですが、届いた荷物を見てびっくりしてしまいました。
日通の「小さな引っ越し便」というので届けられていました。
そこには「重量80KG」のシールが貼ってありました・・・

建材かと思うような巨大な段ボールに梱包されていました。
部屋の中で組み立てたのですが、持ち上げるのに一苦労でした。
たぶん、もう部屋から出せません(分解しない限り)。

土曜日一日かけてCDを整理したのですが、「こんなの買ってあったのか・・」と思うようなCDも出てきました。久しぶりに聞いた「ダリル・ホール」が良かったです。

今度はビデオとレコードを何とかしよう。

================== Weekly AOR Magazine [No'24] ==================

Earth,Wind & Fire / I am (邦題:黙示録)    (1979) 

まだ本州では梅雨は明けていないようです。
こんな梅雨を吹っ飛ばして一気に体温を上げてしまう音楽を紹介しましょう。
(今日は素晴らしい天気でしたが)
「アース、ウインド&ファイヤー」しかないでしょう。
これもAORの名盤です。

多くを説明する必要は無いですね。このバンドに関しては。
学生時代、さんざんコピーしました。好きなんですよ、大人数のバンド。

この「I am」は1979年の発表です。以前マイケル・ジャクソンの紹介の時にアナログレコーディングの絶頂期ということを書きましたが、このアルバムもちょうどそんな時期の作品です。
本当に音がよいです。デジタルだとなかなかこのベースの音は録れません。
このアルバムから「デビット・フォスター」や、「TOTO」のメンバー、「ジェイ・グレイドン」、「ビル・チャンプリン」などが参加しています。
アースの本拠地シカゴだけにとどまらず、ロス・アンジェルスやサンフランシスコの(つまりウエストコースト)の当時の「オーバーグラウンドの中のニュー・ウェーブ」ともいえる人材の力がこのアルバムに集結していると思います。もちろんジャケットのイラストは「長岡秀星」です。

曲も言うことありません。
オープニングの「In the stone」から出来過ぎです。
イントロのドラムのフィルインにからむホーンセクション、さらに「アル・マッケイ」のギターのカッティング。「みゃあみゃあ」した感じの「モーリス・ホワイト」先生のボーカル、かぶさる「フィリップ・ベイリー」のコーラス、ぶりぶりしている「バーダイン・ホワイト」のベース。「ラリー・ダン」のアナログシンセ。これでもかと言うほどのパーカッション。イヤー、最高っす。
曲の終わりに「イエーイ」て入っているの みなさん気付いていますでしょうか?

2曲目:Can't let go
サビが気持ちいいです。モーリス先生が「イエー、イエー」と歌っています。
でもこの曲は「ラリー・ダン」のシンセが大活躍です。
ところで、アースの曲のブラスセクションは非常に細かい音符で動いています。
レコーディングにちょっとした秘密がありまして、テープを半分の速度でまわしてオクターブ下のブラスパートをレコーディングしていたようです。このようにして録音したテープを標準の速さで再生するとあのような非常に細かいハイトーンのブラスサウンドが完成するのです。
しかし「アル・マッケイ」うまいなあ。

3曲目:After the love is gone
もはやスタンダードをなっている名曲です。
久しぶりにオリジナルを聞くと、壮大な感じがしました。やはりコーラスの完成度の高さゆえなのでしょうか。「バーダイン・ホワイト」って、うまいベーシストだと再確認しました。

4曲目:Let your feeling show
前の曲とつながるように始まります。この曲を聴くと、当時アースがディスコ化していったことが分かります。(時代の流行もありますが)
驚異的な「アル・マッケイ」のカッティング(右チャンネル)とキメキメのブラスセクション。しかし「フィリップ・ベイリー」は上手いです。(ちなみにフィリップ・ベイリーには孫がいます)

5曲目:ブギー・ワンダーランド
もはやディスコクラシックです。妹分の「エモーションズ」のコーラスも最高です。
この曲のプロモーションビデオを持っています。ステージで演奏している映像ですが、最後はドラマーまで踊り狂っています。ついでに12インチシングルも持っています。(当時はジャンボシングルと呼んだ?)
ちなみにモーリス先生の振り付けはコピーしました。

8曲目:Rock that!
すごいイントロです。1拍半でキメキメです。
インストの曲ですが、ホーンセクションがすごいです。やはりオクターブ下でレコーディングしないと再現不可能ではないでしょうか。よくテレビなどで使われる曲です。

やっぱり気合いが入って長文になってしまいました。
アースはベスト盤でなく、是非オリジナル盤で聞いて欲しいです。
アルバムの中でドラマティックに曲がつながっているのです。

しばらく夏のアルバムをご紹介する予定です。


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