Weekly AOR Magazine

No' 22 Toko Furuuchi / Strength


皆さんこんにちは。

スポーツクラブのロッカールームで「レベッカ」の「フレンズ」が流れていました。(有線)

もちろんドラマのタイアップでリバイバルされていることは知っていたのですが、本当に久しぶりに曲を通して聞きました。

曲を聞いていると、突然いろいろな事を思い出しました。

高校の文化祭の前の土曜日の放課後に、教室でカレーパンを食べながらバンドの練習をしたこと。
しかも自分たちが学校の中で一番のバンドだと信じて疑わなかったこと。
また、浪人中に当時好きだった女の子を誘って「レベッカ」のコンサートに行ったこと。

とっくに封印されていたはずの記憶がサビのメロディーと一緒によみがえりました。

好きだった曲と美しい想い出は、決して古くはならないのです。

================== Weekly AOR Magazine [No'22] ==================

Toko Furuuchi / Strength               (1995)

本格的に梅雨模様です。(沖縄地方は本日梅雨明けしたようです)ということで、
雨の雰囲気がする「古内東子」のアルバムを紹介します。これは彼女の4枚目のアルバム。

これはミュージシャンだけで買っても失敗は無いかと思います。

主な参加ミュージシャンのご紹介
Drums : Steve Ferrone , Omar Hakim , Steve Jordan
Base : Will Lee , James Genus
Guitar :Nick Moroch , David Spinozza(!!!) , Chuck Loeb , Gill Parris
Piano : Bob James
Tenor Sax solo:Micheal Brecker
Trumpet solo :Randy Brecker
Alto Sax solo :David Sanborn

そーです、みなさんの好きなニューヨークのミュージシャンばかりです。
当然サウンドもニューヨークの音です。
他にもトロンボーンで「マイケル・デイビス」が参加したりしています。(この人のソロアルバム結構いいです。「マイルス・デイビス」じゃないよ)

で、聞き所は「スティーブ・ジョーダン」と、「ジェームス・ジナス」のリズム体。3曲で共演しています。(このうち2曲のギターはデビッド・スピノザ)
いやー、70年代フュージョン好きのプロデューサーって事がよく分かります。
プロデュースは「Michael Colina」という人。

いち押しは2曲目のアルバムタイトル曲「Strength」。
「スティーブ・ジョーダン」最高!。こんなスネアの音、他の人じゃ絶対出ません。スネアヘッドの種類まで分かります。
それより「デビッド・ズピノザ」のギターがいいっす。この人まだ仕事していたんですね。もう終わった人かと思っていました。
このリズム体凄くいいです。他のレコーディングで共演は無いのかな?

1曲目の「」は「マーカス・ミラー」のベースがサンプリングされています。「マイケル・ブレッカー」もいい仕事しています。
この曲はキーボードのパートがよく練られています。サビのメロディーもいいし。

3曲目「あえない夜」の歌詞
「紙を3センチ切った時も、新しい靴にもあなたは気付いてくれないけど・」
よくある歌詞ですが、ぐっときます。ひたすらリズムマシンのように淡々とビートを刻む「スティーブ・フェローニ」には驚愕です。

9曲目の「幸せの形」の「オマー・ハキム」のドラム、イントロだけでも凄い。
よく言われるのですがリズムがドラムを叩いています。ウェザー・リポートの「D♭・ワルツ」を思い出しました。(分かる人は分かるでしょう)
この曲ちょっと「スマッピーズ」だけど。注1

で、オマーとスティーブ・フェローニは「ウィル・リー」がベースを担当。ドラマー、ベーシストはこのアルバムおもしろいです。(こんな紹介ばかりだ)
コーラスはほとんどすべて本人です。ちょっと特徴のある声ですね。
このアルバム、車の中で聞くと一般人受けします。(決してうんちくをたれないように)

注1:ニューヨークのミュージシャンが「スマップ」の曲をカバーした強烈なア ルバム。
1曲目の「ヴィニー・カリウタ」のドラムはもろ「ザッパ」。


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