皆さんこんにちは。
カルチャーショックのはなし。
この春、私の従兄弟が大学に入学しました。
正月に酔っぱらった勢いで「合格したら入学祝いにMacをあげる」と約束してしまったので、先日両親が家に来たときに持っていってもらいました。(涙)
Power Macintosh 7100/66AV 72MB/HD1GB
純正トリニトロン17インチディスプレイ(評判のよい初期型)
キーボード(もちろん昔のカラーりんごマーク入り)と、純正丸マウス。(大涙)
で、届いたその日に従兄弟の携帯からインターネット経由でメールが来ました。
携帯からもちゃんとメール送れるんですね。(笑われそうです)
でも、改行なしの一行だけのメールがたくさん届いたのでびっくりしました。
==================== Weekly AOR通信 [No'16] ====================
Yuka kawamura / Lush life (1999)
たまには最新のアルバムを紹介します。
今年の4月1日発売の「川村結花」の3枚目です。
車の運転中はCDばかりだけど、たまにFMを聞いていると発見があります。
今回は説明に力がはいってます。
簡単に「川村結花」の紹介をします。
1967年大阪府出身。ストレートで東京芸術大学音楽学部作曲科に入学。学生時代は早稲田のジャズ研に入り浸ってそうです。芸大の作曲家は非常に狭い門です。たまたま高校のクラスメートが作曲科に入学したのですが、彼女は今ドイツにいるようです。
卒業後、ソニーミュージックエンターテイメントのオーディションに合格し、作曲家として活動を始めました。
名前を聞いたことがない方も、SMAPの名曲「夜空ノムコウ」の作曲者と聞けばどんな曲を書くか分かると思います。(ちなみにこの曲の作詞はスガシカオ)
このアルバムには他にも大塚製薬「HotPo(ホットポー)」のCMソングの「遠い星と近くの君」、今シーズンの「コカ・コーラ」のCMソング「ときめきのリズム」が収録されています。この3曲はたぶんみなさん耳にしたことがあると思います。
歌からは想像できないのですが、自分のラジオ番組では関西人丸出しの爆笑トークらしいです。
以前MBSの「ヤンタン」に「トミーズ雅」と一緒にレギュラー出演していたそうです。(関西の人しか分からないと思います、当然私は未確認)
ピアノが上手で絶対音感を持っているのは当然ですが、アカデミックな経歴を持つクラシック出身の人には珍しく、ジャジーなコードの曲が多いです。シンガーソングライターの王道を行くような「ぐっ」とくる曲を書きますが、なによりも彼女の特徴は、「低い声、強い歌」だと思います。
近頃のハイトーンボーカルに飽きた方にはおすすめです。(最近はカラオケでもキーの高い曲ばかりだ)
アルバム全体は生ピアノと打ち込みが中心ですが、白井良明(ムーンライダーズ)のギターが全体を落ち着いたものにしています。曲順もたいへんよく練られています
それでは気に入っている曲の紹介
1曲目:マイルストーン
強い声。この曲で彼女の雰囲気がつかめると思います。いい曲です。
2曲目:遠い星と近くの君 大塚製薬「HotPo(ホットポー)」のCMソング
腰のすわった歌。暖まります(笑)。
3曲目:ヒマワリ
エンディング前のコーラスがグッド!!
7曲目:夜空ノムコウ
宮田和弥がコーラス参加。川村結花のピアノに注目。SMAP版よりもアコースティックなアレンジです。
「坂野尚江」という人のパーカッションがいいんです。(この人知らなかったです)
12曲目:ときめきのリズム (ボーナストラック)「コカ・コーラ」のCMソング
コード進行が非常に気持ちいいです。白井良明のギターがおしゃれ。
この曲を最後に持ってくるというセンスの良い曲順。
最後に、ジャケットの裏にかかれた「日比野克彦」のメッセージを抜粋して紹介します。
「歌を唄う人にとって声とは、絵を描く人にとっての線である。
声も線も個人個人の癖がある。
(中略)
しゃべり声と文字には性格が表れる。
川村結花は自分の声を聞きながら育ってきた。
そこで生まれた性格が文字を書かせた。
その想いが声になり、歌になった」
ちょっと思ったのですが、最近のEpicSONYは、斉藤誠(以前紹介済み)や川村結花などの実力のある人を他のレコード会社から移籍させてきているようです。
日本人シンガーも要チェックですよ。
じっくりと聞いて欲しいアルバムです。 |