Go! Go! JackHammer

    Nubusスロット用のSCSIカードとして一般的なものには、
    ATTO製「Silicon Express IV」(以下:SE-4)
    FWB 製「SCSI JackHammer Nubus」(以下:JH)
    があります。

    多くの方がこの2枚のSCSIカードについて詳細なレポートをまとめていただいていますが、ほとんどの方の結論として、JHはSCSI転送速度向上にそれほど効果的ではないと報告されています。
    「本当にそうなのかなあ?」と単純に疑問を持ったので、私も少し調べてみました。


テスト環境
Macintosh WGS 9150/120 (Quadra950ロジックボードアップグレード)
HardDisc Seagate Barracuda ST34572W (UW-SCSI)4.3GB
JackHammerの内部68PinコネクタにWideケーブルで接続
フォーマッタ Hard Disk Toolkit Ver3.03J (PE)
OS 8.1Jをクリーンインストール
メモリ 144MB
2nd Cash 1MB
Disc Cash 128K
Appletalk Off
Video Card SuperMac ThnderII GX1360  256色モード


WGS 9150/120


 B's Bench(B's Crew3.0に付属)で測定

  起動ディスクにした状態で測定

起動ディスクにした状態で、いきなりRead平均10MBという数字が出ました。
ロジックボードの内部SCSIバスに接続したHDから起動して測定したところ(非起動ディスク)、やはりほとんど同じスコアとなりました。

 ATTO Express Pro-Tools(Ver'2.3.2)で測定

  起動ディスクにした状態で測定

こちらのユーティリティーでも読み込み、書き込み共に平均8MB以上となっています。  

 ATTO Perfomance Utilitiy(SE-4に付属)で測定

  起動ディスクにした状態で測定

 

    やはり平均10MB弱程度となっています。


 感想

    私の測定した結果、JHはSE-4と同程度の転送速度があるようです。「Thnder II GX1360」というフルサイズのビデオカードと同時使用しても、NuBus転送速度の低下は関係ない?ような気がします。
    また、ハードディスクのフォーマットを「HardDisc Toolkit」だけでなく、「Anubis」(Ver'3.01)やApple純正ドライブ設定でも認識できました。
    (起動ディスクとしてテストするのは忘れました ^ ^;;)

    今回使用した「Seagate Barracuda ST34572W (4.3GB)」は 7200回転ですが、4枚のディスクが内蔵されている少し世代の古いディスクです。最近の「IBM DNES-309170W (9GB)」等はGMRヘッドを採用し、ディスクも3枚となっているので、もう少し良い結果になるのでは?と思います。

    多少使いこなしにコツが必要ですが、セッティングが済めば非常に安定して使えるカードだと思います。SE-4やJHといったNuBus SCSIカードを入手された方は、是非新しめのハードディスクをWIDE接続してSCSIカードの性能を引き出してあげると、OldMacの効果的なパワーアップとなると思います。

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